おまけ謎

(サムネは問題の画像。①ピアノ、②アルト、③ペット)

おまけ謎① 解答・解説

第1、2問目を解いた方は、おまけ謎①は割と簡単だったんではないでしょうか。

早見表にそのまま照らし合わせて…

(ピアノの正解画像)

ここでついでにもう1問。クイズです。

ピアノは、次のうちどれに分類されるでしょう?

当てはまるものを全て選んでください。

①鍵盤楽器②打楽器③弦楽器(ここは枠を使う)

正解は…

(画像。全部正解。の図。)

まあ、「当てはまるものを全て」の時点でお察しだったとは思いますが、全部当てはまるんです。

まず、「①鍵盤楽器」は言わずもがな。

ピアノの第一印象って鍵盤だと思うので、これは想像通りですよね。

では、「②打楽器」についてはどうでしょう。

実は、ピアノの内部はこんな風になっています。

(フリーか、画像引用で見つけてくる)

私、小2のピアノ発表会の本番中に初めてこれを見たんですが、さんま寿司にしか見えなくてニヤついてしまいました。本番中なのに。

(さんま寿司の画像。引用。あればフリーで。キャプチャには「近畿を中心に。酸っぱい。」みたいな)

このさんま寿司、鍵盤を叩くと連動して、中にある弦を叩くんです。

それにより音が鳴るという仕組みなので、ピアノは打楽器とも言えるわけです。(打楽器としての原理を説明しつつ、ハンマー部分を秋刀魚寿司に置き換えたgifを作りたい。「実際はもっと複雑な内部構造です」というキャプチャを入れておく)

また、「③弦楽器」について。

先ほど書いた通り、ピアノは「弦を叩いて音を鳴らす」楽器です。

その点で、ピアノは弦楽器とも言えますね。

ちなみに、絞殺の凶器などで「ピアノ線」というのをよく聞きますが、実際ピアノの内部に使われているわけではないそうです。

ピアノの弦として使われているのは、特殊な方法で製造される「ミュージックワイヤー」というもので、張力もピアノ線より格段に上だそうです。

ピアノ豆知識でした。

おまけ謎②と③ 解答・解説

では、おまけ謎②と③はどうでしょうか。

実は、これまでの謎からガラリと変わったところが1箇所だけあります。

何だか分かりますか?

(※音符の配置は除きます。)

(これまでの謎と、おまけ謎②を並べた画像)

どこが変わったかというと…

(楽器名を囲んだ画像。)

これまでの謎はPiano(ピアノ)に統一されていましたが、今回はAlto Saxophone(アルトサックス)やTrumpet(トランペット)になっています。

…すみません、今の今まで黙ってたんですが…。

実は。

五線譜で表記される楽譜全てが。

ピアノと同じ読み方になるとは限らないのです!!!!



例えばこの譜面。

(ドレミファソラシドの、楽器名記載なし)

これがもしもピアノの譜面なら、演奏するとこんな音が出ます。

(CDEドレミをふったもの)


では、これがアルトサックスだったらどうでしょう。

(「piano」の上からAlto Saxophone が降ってくる)


こんな音が出ます。

(CDEドレミをふったもの)



えっ。

こんなに違うの。

(ピアノとアルトサックスを並べた譜面。)

ついでにトランペットも並べてみましょう。

(ペット追加)


うわあ。バラバラ。

同じ音符が並んでるはずなのに、演奏してみると全然違う音が出ちゃいます。

試しに、この音再生してみましょうか。

(※不協和音が鳴ります。お気をつけて。)

(ピアノとアルトとペットを演奏したぐちゃぐちゃのやつ)


気持ち悪ぅ。

これでは苦情待ったなしです。


では、きれいに聞かせるにはどうしたらいいのでしょうか。

こうすればいいのです。

(左に変化前、右に変化後のきれいなドレミファソラシド)


これで、きれいなドレミファソラシドになりました。

(きれいなドレミファソラシドが鳴ります。)

(動画)


ですが、音がきれいになった代わりに、今度は楽譜の見た目がバラバラですね。

アルトサックスは音符全体がちょっと下に下がり、逆にトランペットはちょっと上がってます。

出る音はすべて「CDEFGAHC(ドレミファソラシド)」なのに。



実はこれ、演奏者への配慮の結果なんです。

世の中には、いろいろな種類の楽器があります。

いくつ種類があるかは分かりませんが、数えきれないほどあるということは確実でしょう。

そんなにたくさんの種類があれば、中には似たような構造や音色を持った「兄弟楽器」のようなものもあります。

例えばサックス。

「アルトサックス」に比べると、楽器の長さがより短く音域の高い「ソプラノサックス」、より長く音域の低い「テナーサックス」、もっと長くてもっと音域の低い「バリトンサックス」などがあります。

(ソプラニーノやバスも含めた画像か何か。「さかなクンが氷結のCMで吹いてるのはバスで、東京スカパラダイスオーケストラの谷中さんが吹いてるのはバリっていうのもどっかに。)

1つの楽器ではカバーしきれない音域や響きを表現するのに、兄弟楽器の存在はありがたいわけです。

で、こういう兄弟楽器って構造が同じゆえ、1人の人が複数の兄弟楽器を持ち替えて演奏することもあるんです。

例えば、もしも1人の演奏者が、「ソプラノサックス」と「アルトサックス」を持ち替えて演奏する場合。

ソプラノサックスで、下記の譜面を演奏したとします。

(ドレミファソラシドの譜面と指使い)

アルトサックスでも、同じ譜面を演奏したとします。

(ドレミファソラシドの譜面。指使いのところは「?」で隠しておく。)

では、この時のアルトサックスの指使いはどんな感じかというと…。

(「?」をはがす)

(ソプラノサックスとの比較画像)

指使いが一緒なんです。

兄弟楽器とはいえ違う種類の楽器なのに。

指使いは一緒なんです!!


もう1度言います。

指使いは一緒なんです!!

そのため、楽器を持ち替えてもわざわざ新しい指使いを覚える必要がないんです。




しかし、ここで1つ問題が。

もうお察しかと思いますが、同じ譜面、同じ指使いでも、ソプラノサックスとアルトサックスでは聞こえてくる音が違うんです。

これはもう、構造上しょうがない。

同じ指使いなのは楽だけど、楽器の長さや太さやその他細かい構造が違う以上、同じ指使いでも違う音が出るものです。

じゃあ、ソプラノサックスとアルトサックスで同じ高さの音を出すにはどうしたらいいのでしょうか。

今回は、アルトサックスがソプラノサックスに寄せていく方向で調整しますが、こうなります。

(アルトサックスをずらしてドレミファソラシドにした画像)

「音符全体をずらす」という表記をすることで、やっと「同じ音程の音が出る楽譜」を表現できるんです。



この「音符全体をずらす」という方法は、いろいろな楽器で採用されているため、 「ピアノと同じ読み方になるとは限らない 」というわけです。

(ピアノ、アルト、ペットの、正しいCDEFGAHの画像)


というわけでお待たせしました!

おまけ謎②・③を解きましょう!

ピアノの楽譜から、「音符全体をずらす」必要があるということなので、アルファベット早見表もこんな風にずれていきます。

(ピアノ、アルト、ペットの暗号早見表)

では、正しい早見表に従って、暗号を読んでみましょう。

(解答画像)

アルトサックスは「woodwind(木管)」、トランペットは「brass(金管)」ですね。

「トランペットは金属で金管なのは分かるけど、サックスだって金属じゃん。なんで木管?」

と思った方。

サックスにも木の部分があるんです。

それがこれ。

(マッピとリードの画像など)

木でできた「リード」を振動させて音を鳴らす原理から、サックスも木管楽器に分類されるんです。

ちなみに、吹奏楽やオーケストラで主要な木管楽器は下記の通り。

(FL、ob、fg、cl、saxの、エアリード/シングルリード/ダブルリード対応表を貼っておく)



というわけで、おまけ謎①~③の正解はこちら。

(まとめ画像)

みんな、解けたかな?

まったね~~~~~




【補足】

恐らく、多くの人が人生で初めて出会ったであろう「兄弟楽器」は、リコーダーではないでしょうか。

小学生のうちはソプラノリコーダー、中学に上がるとアルトリコーダー、みたいな。

でも、その時は「音符全体をずらす」なんてやり方、聞いたことなかったですよね。

それもそのはず。

「音符全体をずらす」という説明を、普通の学校教育の場に持ち込んでしまっては、却って子供たちが混乱してしまうでしょう。

そのため、音楽の授業においては「音符全体をずらす」という方法を取らずに、「アルトリコーダーになったら指使いが変わるよー。これも覚えましょうね。」という教育方法になったと言われています。

(図解)

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